今日は特殊清掃の作業で、船橋市に来ております。
2024/05/30
今日は特殊清掃の作業で、船橋市に来ております。
船橋市でご遺族の方に配布されるおくやみハンドブックからのご依頼でした。
このお部屋には、男性がひとりで住んでいて、しばらく連絡が取れないからと親戚の方が見に来て、亡くなっているのを発見されたそうです。
死後数週間経っていたようです。
この場合、いわゆる『孤独死』になります。
発見後、警察がご遺体を回収し、事件性がないとわかれば遺族に引き渡されます。
なので、良く間違われるのですが、我々特殊清掃士たちは、ご遺体を見ることはありません。
先日警察の方とお話しする機会があったのですが、警察の方たちは、ご遺体を回収した後を清掃したり片付けたりする私たちの方が大変だと言ってました。
でも私たちはいつも、「この状態になっているようなご遺体を運び出す警察は大変だ。」と言ってます。
更に、葬儀の前にご遺体をきれいにする納棺師も大変なんじゃないか?と想像したりしています。
でも一番ショックが大きいのは、第1発見者になってしまったご遺族だと思います。
私が特殊清掃のご依頼を受けたとき、いつも最優先させるのは、『そこで起きたこと』の痕跡をできる限り無くすことです。
何もなかったかのように作業完了して、お引き渡しの時にご遺族に確認してもらう。
そうすることで、せめて発見したときの記憶を上書き保存してショックを軽減できるのではないか?と思うからです。
私たちは、『その後』のお部屋を見ることはあっても、『その瞬間』を見るわけではないので、ご遺族のお気持ちは想像でしかありません。
それでも慣れているとはいえ、『その後』のお部屋を見ただけでも少なからずショックは受けたりします。
だからこそ、ご遺族の気持ちを多少なりとも察することができます。
作業が完了したお部屋を見て頂くと、ご遺族の方々のほとんどは「きれいにしてもらってありがとうございます。どうなるかと思いました。」です。
その言葉を聞いて感じるのは、やはりショックが大きかったんだなということです。
ご遺族は、お部屋の様子よりも、そこで亡くなっていたことの方が鮮明に記憶に残っているということです。
午後から印西市でやはり特殊清掃の見積。
暑くなってきて、特殊の依頼が増えてくる季節になりました。