習志野市で大規模なお片付けでした

習志野市の集合住宅で大規模なお片付け、いわゆる『ゴミ屋敷』のお片付けをしました。

エレベーターなしの５階で、お荷物のほとんどが新聞や雑誌の紙ということで、カリブのマッチョチームにお願いして、総勢１４名、２日間でのべ１８名での作業となりました。
１日に１４名投入したのは、AGOTでも初。
それだけ大変な作業でした。

お見積りのご予約のお電話の際、とにかくお会いしてお話しした方がいいなと思ったので、できるだけ早い日程で伺うことにしました。
というのも、「多分、大変な状況だろうから。」というのが予想できたからです。
やはり2DKのお宅は、玄関やお風呂場も含めて、全ての部屋がぎっしり物で埋め尽くされていました。
ご家族（ご兄弟）で進めていたものの、これ以上は無理、ということになってのご依頼でした。
「とにかく一度、全部片付けて空にしたいんです。」
お部屋の住人はご兄弟のお兄様で、亡くなったのではなく、生前整理ということでした。

このお宅はいわゆる『ゴミ屋敷』とカテゴリできるレベルでしたので、ご家族だけで片付けるのは難しい状態となります。
お電話でお話して、大体の状況はイメージするのですが、ゴミ屋敷に関しては、実際に見た方が早い場合が多いです。
というのも、お客様がゴミ屋敷という単語を使われても、実際には物が多いだけだったり、少し散らかっているだけだったり、ということもありますし、その逆もあります。
これは遺品整理業者あるあるだと思いますが、お客様の方でゴミ屋敷と言ってもそれほどのレベルでは無い場合が多く、本当にゴミ屋敷の住人は、自分ではゴミ屋敷とは言わない場合がほとんどです。
「ちょっと散らかってるんですけど。」
と聞いて行ってみたら、クリフハンガー的にゴミの山を登らないと部屋に入っていけなかった、なんてことも少なからずあります。（苦笑）

今回は確かにゴミ屋敷状態に近いと言えるのですが、内容はほとんどが紙（新聞や雑誌）で、食品ゴミなどの臭いがあるものや生活ゴミはほとんどないのがわかりました。
聞いたら、ご兄弟である程度は頑張って片付けてきたとのこと。
「頑張りましたね、あとはプロにお任せ下さい。」
慣れている我々でも心折れそうになるような状況だったとわかるだけに、もうこれ以上は止めた方がいいです、と思わず言ってしまいました。

このお客様の場合も、お兄様が体調を崩して入院されたことで、お部屋に初めて入り、状況を把握したそうですが、ゴミ屋敷の場合、このケースはとても多いです。
「部屋に入らせてもらえなかった。」
「片付けさせてもらえなかった。」
「いくら言っても聞いてもらえなかった。」
本当に良く聞きます。
ゴミ屋敷の住人は、自分でも状況を分かっているんだと思います。
また高齢者も同じような状況になっていることは多く、「もったいないからと捨てさせてもらえなかった。」というお話しも本当に良く聞きます。
結果どうなるのか？を知っている我々にとっては、「残された人に迷惑をかけることになるんですよ。」と言いたいところなのですが、そこにはつながらないのが現状です。
私自身もかつて、母親と同じやり取りをしました。
ブラウン管テレビの頃に使っていたテレビ台、もう何年も袖を通していない衣類、旅館ですか？というくらいの大量の食器、それらを入れている家具、家具、家具。
仕事柄、片付けるのは簡単なので、処分する、しないで押し問答の末、最後は絶叫され、親子関係も悪くなりました。
うちもそうだと、うなずかれる方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、片付けない、処分しないと言う親の説得は不可能です。
説得するのは諦めた方がいいです。
それよりも、今回のお客様のように、言葉は選びませんが、住人が留守になるような絶好のタイミングで強行突破することです。
自分では片付けられない結果がゴミ屋敷化ですから。

作業はトラック6台近い量でしたが、カリブチームとの合同作業で搬出は１日で終わりました。
が、さすがのマッチョ軍団でも、５階までの上り下りと、紙という重量に加えて、この日雨だったので、相当のダメージだったようです。
お疲れさまでした。

別日にAGOTエプロン隊（女性スタッフ）でお掃除してお引き渡し完了となりました。
作業後、喜んで頂けて、またお兄様がこのお部屋で新たな生活をスタートできるように、仲のいいご兄弟で支えていくお手伝いができたので、我々もうれしくなりました。