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孤独死のリアル

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孤独死のリアル

孤独死のリアル

2024/08/14

昨日は美浜区で孤独死の現場の作業でした。
我々が依頼される特殊清掃の現場は、ほぼ100%孤独死の現場です。
この仕事をするまで、人は亡くなる時、家族や友人に看取られて死んでいくものだと思っていました。
最期の言葉とか、死に目に会えないとか、そういう会話の背景に孤独死は1ミリも存在しないということですが、実際には自宅で倒れ、誰かに助けを求めることもできず死んでしまう、ということは少なくないのです。
孤独死は病死とは限りません。
私たちが多く目にするのは、昨日の現場のように、『時間が止まった部屋』で亡くなっていた孤独死です。
セルフネグレクトという言葉がありますが、孤独死で多く見られるのは、『生きることを止めてしまった人』の部屋です。

遺品整理の現場では、その人の生前の姿が見え隠れします。
家族とそれほど仲が良くなかったんだろうな、とか、その真逆もあります。
孤独死の現場でも同じことが言えますが、遺品整理と違うのは、時が止まった部屋があることです。
そういう部屋は、かろうじて冷蔵庫やキッチンの流し台付近、トイレあたりに、亡くなる直前までの痕跡があります。
でも、時には、どこで寝ていたんだろう?とか、お風呂はどうしてたんだろう?とか疑問がいっぱいの部屋もあります。
ほこりだらけになった本棚に、かつて趣味にしていたであろう物の残骸があります。
しまい込まれたアルバムに、その部屋の主であろう人の若くて元気な頃の写真が残っています。
でも部屋の中のどこを見ても、何年もそのままになっているであろうものしか存在していないことがあります。
亡くなったのは最近のことのはずなのに、そこにいた形跡がない。暮らしていたはずの形跡がありません。
『その人』が見えない、時間が止まったままの部屋があるのです。

孤独死を不安に思い恐れる人は、孤独死しないと思います。
そういう人は、人と関わって生きているからです。
自分が死んだ時のことを考えられるからです。
残された人に迷惑をかけてはいけないと。
高齢になった時、一人で生活することを選択するのは自由だと思います。
でも人はいつか一人では生きられなくなります。
それまでに準備が必要なんだと思います。
死んだら自分では何もできないんだということを、理解できていないといけないなあと思います。
生きるのをやめても、死んだら誰かが後片付けをしなくてはいけないってことです。
自分の周りに疎遠になっている親戚がいるなら、考えておかないといけないと思います。
親や兄弟ならまだしも、生前ほとんど行き来がなくても、戸籍上法定相続人になるなら、「勝手にしろ!」とは言っていられないからです。
実際孤独死の依頼者は、離れて暮らしているお子さんの場合も多いですが、時が止まった部屋の場合は、疎遠になっていたか、遠い親戚の方がほとんどです。
いつも思うのは、残された方のご苦労ですが、私たちには、お部屋を何もなかったように片づけてあげることしかできません。
せめてお部屋をきれいに片づけて、大変なご苦労をひとつでも減らしてあげられれば幸いだと思います。

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千葉県千葉市若葉区桜木6丁目21-3
電話番号 : 0120-944-633


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