株式会社AGOT

特殊清掃とは

お問い合わせはこちら LINEで簡単お見積もり

特殊清掃とは

特殊清掃とは

2024/06/25

先日特殊清掃に入ったマンションですが、臭いが残っているということで、再度作業になりました。
特殊清掃は1回で終わらない、終われないケースがほとんどです。
もちろん1回で完了できることが望ましいのですが、それもケースバイケースで、例えばご遺体が発見されるまでに数日しか経っていないとか、逆に発見まで日にちがあり過ぎて、すでに臭いも残っていないとか。そういう状況で1回で終われないというのは、そもそも特殊清掃の技術的に問題ありということになります。

今回の場合、特殊清掃をやってる人なら同意してもらえるのではないかと思いますが、他の業者の後始末的作業というのは、難しいのです。
第一に、状況がわからない。
亡くなっていた部屋くらいは情報としてもらえますが、ご遺体があったのは部屋のどこだったのか、体液などはどうやって広がっていたのか、どのくらいの量だったのか、そして臭いがどの程度だったのか、それが全く不明な状況だと、プランが立てにくい。
今回は特に、部屋のここら辺だろうというのはわかりましたが、他の部屋にも床に体液がついてたりして、亡くなった状況だけでなく、その後の片付け作業をどうやってやったのか?も関係してたので、更に難しくなっておりました。

前回は全ての部屋の掃除と薬剤噴霧、亡くなっていた部屋は、掃除とフローリングの床板と壁紙を剥がし、薬剤噴霧とオゾン消臭をしましたが、まだ残ってしまった。
となると、再度臭いの発生元を探さないといけないということになります。

特殊清掃というと、そこだけ片づけて掃除すればOKと思われるのですが、死後日数が経ってしまい、臭いが出ている場合は、臭いが感じられる箇所を全て掃除しなければ完全には消臭できません。
玄関から入ってドアを開けて臭いがするようであれば、ほぼ全ての部屋を掃除しないといけないということです。
臭いは空気中に在るということではなく、部屋にある物全てに付着しています。
なので、どこまで、というのがお見積の際に伺うポイントになります。
例えば今回のケースのように、マンションの1室の場合、売却されて販売することになるので、完全消臭が必要になります。(ちなみに今回はリフォームするための業者すら中に入れない状況だったので、汚染箇所の撤去と消臭が依頼内容でした。)
ご家族がその後そこに住むので臭いは取って欲しい、という場合は、荷物の撤去をしないと完全消臭は不可能だとお伝えしますし、例えば家の中にある物を探したいからそこだけ清掃してある程度臭いを取ってもらえればいい、ということもあるでしょうし、完全消臭したいのはヤマヤマだけど、予算が足りないから、臭いが多少残っててもいいということもあると思います。
なのでAGOTでは遺品整理や生前整理のお見積と違い、特殊清掃のお見積は、ここまでならいくら、それで臭いが残る場合は、更にこの作業が必要でその場合はいくら、と段階ごとの作業内容と金額を提示します。
特殊清掃にかかる費用は安くはありません。
簡単な作業ではないからです。
作業員は感染症などのリスクを負いますし、誰もができる作業ではありません。
蛆やハエの発生もあります。時には大量に発生しています。
ただ部屋の中で亡くなっているケースばかりではなく、特殊清掃するということは、孤独死です。
孤独死の場合、ゴミ屋敷になっていることも多々あります。
多くの場合、想像を絶する状況です。
多少慣れているとはいえ、遺品整理の仕事をしている作業員でも、この部屋には入れない、となることもあります。
AGOTでも一時処理の作業には、事件現場特殊清掃士の富樫と並木の二人しか基本入りません。
また使用する薬剤も、使い方を間違えれば命の危険もあるような強い薬剤もあります。
それでも誰かがやらなければならないから、という使命感を持ってあたっている作業員は少なくないと思います。

遺品整理の作業の手順が各社様々なのと同様に、特殊清掃の作業方法も各社によって違います。
AGOTの場合は、清掃が作業の大半を占めます。
特に、数週間経ってハエが発生している場合は、窓掃除も必須です。
少しエグい話しになりますが、蛆が発生してハエになると、エサはご遺体の体液です。(もちろんだけ、ではないですけど。)
ハエは明るい方へ向かうので、足や体に体液がついた状態で、窓に止まり体液が付着していきます。
同様に部屋中に広げていきます。
臭いはほこりにも付着しますし、部屋中のありとあらゆる物に付着してしまうので、先に言った玄関を開けてすぐ臭いがある場合は、家じゅうの清掃が必要になるということです。
ちなみに腐敗臭は、強力リセッシュなどの家庭用の消臭剤レベルでは消えません。
また、臭いの発生になる元を取り除いてしまえば、それ以上に臭いが発生することもありません。
元がなければいずれは消えてしまいます。
なので、その後誰も住む予定がなく空き家になるという場合は、ある程度臭いを取って、換気するようにすれば、いずれは臭いは気にならなくなります。

今回再度作業するにあたって、ではどこが臭いの発生源なのかを特定しなくてはならないことになりました。
こうやって、後始末的作業の場合、ダメなら次、またダメなら次、とやっていくことになります。
だから難しい。
急遽、私と富樫の特殊清掃の師匠でもあり、この業界ではエキスパート的存在な韓さんに来てもらって、「ここか?」「これか!?」になりました。(笑)
特殊清掃あるあるになりますが、作業の終盤になると、みんなが犬状態になります。
誰かは部屋の四隅の壁の臭いを顔をくっつけて嗅いでたり、誰かは四つん這いになって床の臭いを嗅いでたりするからです。
で、発見。
前回床と壁紙は撤去しましたが、それ以上に染み込んでいたことが判明。
壁の石膏ボードの床との接地面から、体液は染み込んでしまっていたようです。
ということで、犬状態で四つん這いになってくんくん嗅ぎながら、臭いがある部分とその周辺の石膏ボードをカットして撤去。
念のため、臭いが溜まりやすい玄関周りを再度拭き掃除して、薬剤を噴霧して完了しました。

うーん、できれば後始末的作業はやりたくないです。
作業中ずっと最初に片付け作業した業者のことを「なんでこれで仕事したって言っちゃうの?片付けだけでいいって依頼したの?安かったんだろうけど、金額じゃないでしょー!」とむかむかしてしまうので。(笑)

 

----------------------------------------------------------------------
株式会社AGOT
千葉県千葉市若葉区桜木6丁目21-3
電話番号 : 0120-944-633


千葉で確かな技術の特殊清掃

千葉で高技術の孤独死現場清掃

----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。